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さて、とりあえずもなにも、まずやばそうなのはラッセルだ。
人狼か人間か。そんなんじゃねえ。単純にラッセルがやべぇ、なんつーか。気が立ちすぎ。関係なく突き落とした方がいいんじゃねえかって思われても仕方ない気がするぞ。
ま、今は落ち着いているのかも知れんけどよ。
だが、普通に考えても……全員が疑わしい理由はあると考えていたみたいだが…あいつ、マンジロー狙っていたらしいよな…たしか……全員が疑わしい理由がある中あえてマンジローを選んだ理由ってのが…腑に落ちんな。ラッセルは適当で選びそうな奴じゃねえしよ…
[もうちょっとその辺調べてくると、マンジローは言って広間を出て行ったきり、戻ってこない。
さらに奥に続きそうな扉や廊下があったが、...はこんなところで迷子になるのもと思い、そちらは調べていなかった。
おそらくマンジローはもっと奥まで調べているのだろう。]
マンジロー、どこまで行っちゃったんだろう。
おなか空かせて、どこかの部屋で行き倒れてなきゃいいけど。
[そんなことを呟いていると、鏡にラッセルが映し出された。
今日の彼は、本来の彼を取り戻しているように見えた]
……良かった。
[鏡の奥の方で、馴染んだ輝きを見つけ、今は中身のない質素な鞘を抱きしめた]
クレア、ラッセルをよろしくね。
グレンはどだろな。ラッセルとメイが帰ってきたからって怪しんでいたみたいだが…安易過ぎのような、でもグレンらしいような。ま、それいったら、なんか一番怪しいのはラッセルとメイとマンジローといっていたメイも同じっちゃ同じなんだが…
ん〜、後個人的に浮かぶのはマンジローとのやり取りぐらいか??ん〜。でも別になんともって感じもあるし。
ただ、あの強靭な肉体やらは人じゃねえだろ!とかいいたくなる。いや、前例があるみたいだから関係ないが、ってかローズマリーがグレンのことどうこういっていたから単純に逃げるために穴に入ったほうがいいんじゃないかとか…いや、関係ないけど。というかそれいったらリックもなんだがな。
[視界に入る位置でラッセルが修練を開始したことに気付いたが
特に声を掛けるでもなく、繰り出す槍の動きを止めるでもなく
その動きをそれとなく見つめる]
.。oO(あれがラッセルの動き…
実際の戦闘ならもっと速く動くのかな。
…あの動きに攻撃を合わせないといけないのか。
難しいな…)
[その動きは天才ではない。
ただ、凡人ゆえに、地道に鍛え続けた体は、まるで円を描くように軽やかで、それでいて一切のぶれもない。グレンより年下でここまでくるのには、どれだけの血が必要なのか? それを見るものに印象付ける凄みがある]
.。oO(変幻自在に動く相手を確実に捉える為には…)
[あれこれ考えていたが、ふと何かを思いついたらしい]
.。oO(思いついたけど…その程度じゃ無理かな…
まぁいいや。悩むより実際にできるかどうかやってみないとな
…ここじゃラッセルに見られちまう。
見られたら多分簡単に避けられる)
[軽く汗を拭うと、
ラッセルに対し無言で片手を挙げて挨拶をして訓練場を後にした]
[既に見慣れた残念マシーンのそばにやってきたグレンだが、
その見慣れた鉄球の姿を目にしてある閃きが浮かんだ]
あ、無い頭で一生懸命考えてたけど…
何のための学校なんだよ、俺ってつくづく馬鹿だなぁ。
先生方にアドバイスを貰おう。
[木槍を鉄球の支柱に立掛け、校舎内へ向かう]
[グレンの気配が離れていくのを感じ、ラッセルはようやく拳舞を止めた。
おそらく、今の彼に教えられるこれが精一杯だろう。例え狼だろうとも、だ]
彼もまた疑うべき対象だが、約束だしな……。
[そう呟いて、ラッセルは待ち合わせの場所へとクレアとサックスを大事に持って消えていった]
リックは最初考えるのとかがめんどうなタイプかとか思っていたが、なんか色々と、俺みたいな事なかれ主義と違って、どうにかしようと頭を巡らせているってのが以外に見えたのは俺が失礼なだけなんだろか……
まあとりあえずリックはローズマリーから避難するためにも穴に……と、それはおいといても。んー……なーんかあったっけかね。ぐらいしか浮かばんし、ってか、あの中では一番冷静そうに見える気がしてる
ウェンディは〜、マンジロー落とした張本人だったが、ん。怖がりというか不安定というか。それが演技なのかどうなのかなんかね〜って。まあリックが普通にしていたからあれが通常っぽいが…いや、これはリックとウェンディが二人とも狼ならなりたたないか。
……そういや、なんでラッセル、ウェンディに絡んだんだ?……ん、忘れていた。
マンジローは…実はマンジローが人狼でウェンディお手柄〜。とかだったらいんだがそれを知る術は俺にはない。ま、ウェンディに何かされたとき無抵抗だったから、人間な気もしなくもないが、殺意がない人狼だしな〜…全く違うとも言い切れん。
メイは攫われたから人狼じゃない。ラッセル信頼していたみたいだが、メイが人だったからってそれがそのまま受け入れれるはずも俺にはない。…ないけど…ラッセルが狼ならメイを攫うかね……昨日のあれやら臨場感ありすぎだ。
……ん。ってかあれだ。元から身近だった居存在ってわけでもないからわかるはずもない気がしてきたな。
[そこで思う。考えれば一人で居ること、そして色々考えることはよくあったが、他人を対象に考えることは珍しいことだったな、と。]
ん〜。疑いあうのは、この際いいんだが……
私怨とか、対立している相手=人狼ではないってことを気づいているのかどうか。
どっちだろな。ってかラッセルがウェンディを…な〜。ローズマリーがリック呼び出すのはわかるけど…ラッセルが……はっ!
[もしかしてラッセルはローズマリーとは逆の趣味を持っていたのではないか?と変な方向に思考がいく]
……ラッセル。恐るべし。
[多大な誤解である]
[通いなれた修練場をぐるりと見回す。彼が何度も踏みしめた土も、拳を打ちつけた木も、そのへこみも。全てが思い出だ。
だから、ウェンディを含めて全員が敵であろうとも、ここでなら全てがうまくいくと信じている]
まず、最初はリックか。多分、彼はウェンディを守るために俺に向かってくるはずだ。
そうなると、あの糸はやっかいだ。エナジーでコーティングもされているだろうから、引き千切るのは難しい……いや、できないか?
かといってクレアは重過ぎるし、俺もここしばらく剣は使ってないから、複数相手は難しいな。
だとすると、常に全開放状態で短時間で決めるしかないか。
後はサックスで、人だけが頭痛を訴える特殊な可聴域の音波を発して、あのときの違和感を払拭できれば勝ちか。少なくとも、味方か敵か、どちらかかはわかる。
[心配そうにしていたリックには申し訳ないけれど。
一方的とはいえ、約束は約束。
リックを撒いて、一人で学園に向かう]
[恐怖に足は竦んで、動くことを拒もうとするが。
それでも真っ直ぐに校舎裏へと歩みを進め]
……ラッセルお兄ちゃん。
[サックスとクレアを両の手に持つラッセルに、おそるおそる声をかけた]
[草木がざわめく音が普段と違う踏みしめられた苦痛を叫ぶ。
その音で、彼女が来たことを把握した]
やぁ、ウェンディ、すまないな。こんなところまで呼び出して。ただ、さすがに全員居る場所で話せる内容じゃなかった。
そこだけは理解してほしい
[瞳には、昨日とは違うが、それでも負の感情が渦巻いている]
[...は、鏡から不穏な空気を察知し、顔を上げた。
鏡の中には、修練場の森の中で対峙しているラッセルとウェンディの姿が映し出されている]
………ラッセル…
[先ほどは落ち着いているように見えたのに、小さなウェンディを前にしたラッセルは、両目に暗い色をたたえ]
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