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[ぱたり] [ぱた] [ぱた] [零れる紅]
[じくり] [じく] [じく] [疼き蠢く衝動]
莫迦だネェ。
本当に莫迦だヨゥ。
[ころり] [ころ] [ころ] [軽やかに]
[からり] [から] [ころ] [下駄の音]
***
アタシァ狩る者、遊ぶ者。
今更に異形を狩らぬなんざァ無理な相談さァ。
この手ァ紅く染まってるヨゥ。
[妖の笑み] [遙遠にして妖艶] [なれど静か]
「だから如何した。
仮令手向かわれ様と真理を狩る気は無い。」
***
***
「狩りたければ狩るが良い。」
[組み敷かれ] [零れるは] [吐息]
[言葉通り] [簪埋まる] [胸元に咲く] [紅]
恋われたら喰うのさァ。
アタシァ喰わなきゃ判らないんだヨゥ。
***
***
「そうか…」
[妖の笑み] [最期まで] [妖艶にして遙遠]
[薄い唇の端] [零れる紅] [ちろり] [舐め取り]
ほゥら、美味しいじゃないかィ。
嗚呼、良い、好いヨゥ。
***
***
「では呉れてやろう。
存分に味わえ。」
[ぱたぱた] [零れる雫] [紅いか] [透明か]
[内腿へ] [浮かぶ] [黒の蝶] [緩く翅寛げ]
アタシの名を訊いたんだっけネェ。
血肉と成ったら判るかも知れないヨゥ。
***
本当に莫迦だネェ。
莫迦だヨゥ。
[一体誰の事か] [繰り返す声] [楽しそうか]
[ひゅうい] [糸引き] [木の枝に落ち着き] [暫し休息]
[春霞 ゆらりゆらゆら緋が映える。
祭りは終わりと雪洞消えて、石畳には血の痕が]
死んじまってらぁ。閉店だなぁ店主。
これじゃ飴も買えやしねぇ。碧は残念がるだろうなあ。
相棒も泣き付かれた時に困るだろぉ。
[ざわざわざわざわ百鬼夜行]
なんだぃ、てめぇら。
[咥え煙草で視線を向ける。剣呑、剣呑、殺意と疑惑。]
ああ、礫投げられたとか謂ってたなぁ。
狩る者が怖いか。
怖いのか。
怖いんだろうなぁ。
[揶揄含みの言葉を放ち、ざりっと砂を踏み躙る]
血が見たいか、てめえらは。
仮初めとはいえヒトの姿だからなぁ。
[くつくつ笑えば飛ぶ礫、手を翻し跳ね除ける。
誰ぞの牙か、それとも爪か。裂かれた甲に緋が滲む]
仮初めでも緋いかぁ。腹ぁ減っちまうな。
ほぅら、俺たちの好きないろだぜえ。
[傷を爪で引き裂いて、さらにぱたりと緋が落ちる。にやり笑みはそのままに。
唸る四つ足、睨む一つ目、ざわりざわりと百鬼夜行。緋色の鬼は高笑い。]
はっははははは!
安心しなぁ、俺たちゃ俺たちでケリをつけるだろうさぁ。
お気に入りに傷ついちまったら俺ぁ怒るぜぇ?
同属でも喰っちまうかもなぁ。
[男の傍では鬼火が揺れる]
[うっすらと目開けば]
[やはり白霞の夢幻境のうち。]
[はらり、散り、]
[ほろり、咲く、]
[白い桜の花群の中。]
……喉が。乾いた。
[夢うつつの眸で呟くは、何とも味気ない言葉。]
[鬼火ゆらゆら男は思う。]
ああ、赤いなぁ。
紅いねえ。
緋い。
さぁ魅せてくれよ人間。
俺ぁ愉しいのが好きなのさ。
場合によっちゃ手助けしてやろう。
[まごうことなきアヤカシながらヒトを手助け気まぐれ緋色。]
相棒は愉しんでくれるかねぇ。
碧はどうか、笑うかねぇ。
有塵は呆れるだろうか。
[或いはこの身を引き裂いて。
痛みと熱さと悦楽に鬼の笑いは込み上げる。]
[宴の在りし社にて。
渡り廊下に腰掛けて、道具箱をぱかりと開く。桜の花びらが、その中へとヒラリハラリ迷い込む。]
ふうむ……
[紅の器の蓋を開け、己の毒液をひとたらし、ふたたらし……紅に深みが増したのを見てくすりと笑み、其れを指先でくるくる掻き混ぜる。遥月の白い指は、あっという間に深い紅色に染まりゆく。]
困りましたねぇ……
そもそも、わたくしは同族を食らうのが好きでは無いといいますのに……。嗚呼、早い所、人間を狩ってお終いにしとう御座います……。
[指先につけた紅をぺろりと舐める。]
嗚呼、なのに……
わたくしの毒針は、早う食らってしまいたいと、わたくしの身をつき動かして止みませぬ……
[鏡に向かい、己の目尻と唇を紅で染めた。]
因果な身体で御座いますねぇ……
[遥月は蓋を手にし、道具箱に花びらを閉じ込めた。]
[道具箱を風呂敷で包み、しゃなりしゃなりと歩き行く。カラコロ、カラコロ、下駄が鳴る。]
嗚呼、桜が美しい……
[手を翳し、春の光に目を細める。せめて今は緩やかな時を視界に入れようと、ぐるりと周囲を見回すが……]
嗚呼、やはり血のにおい……
いやなにおいですねぇ……
嗚呼、どうにも好きになれませぬ……
[白い指先で、そっと鼻と口許を塞いだ。]
[目指すは物の怪の群たる辺り。]
[音も無く、桜の風纏て舞い降りる。]
[ざざっと退き、遠巻きに息を呑んで見詰める化物どもの只中で、]
酒をくれ。
[常の冷たく硬い面が、朧な笑み浮かべ]
[張り詰めた気と漂う敵意も気付かぬ様に。]
[帯に指を引っ掛けて 腰に手を当て振り返る。
幽玄無限黒櫻。]
よぉ。有塵じゃあねえかい。
それに遥月も居るようだぁなあ。
[ひらひら振る手、緋色の雫。]
これはこれは、喰児様。
其の赤い雫は、如何為されましたか?嗚呼。畏ろしき血のにおい……
[白い指先で己の粘膜を塞いだまま、紅の視線を喰児へ向けた。]
嗚呼、有塵様もおいでですか。
では、この桜色の空は貴方様の仕業ですね。
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