>>1443[震える肩から察しはついていたが「好きにせい」と云った手前]未だ春は終わっておらぬというに、櫻が散ってしまうではないか。―――泣くな、櫻闇。…いや、有塵。[先の抱え込む仕草とは打って変わって両の腕(かいな)でそうと包み込み]其方が望むなら。我はこの季節には必ず降りて其方に花咲かせ、ともに眺めよう。楽しき花をな。――――…好いか?[軽い身体を包み込み、迷子を宥めるよに問う]