>>625[藍覗く緋色、するり影落ち、唇触れて離れた唇、けれど言葉紡げば掠めそうな距離]まだ足りぬ。[首かしげられれば唇追って、塞ぎて深く口付けようか。手のひら白の袖から忍び、細い肩まで直に触れる]其の身で虜にする程触れておれ。[まあやすやす墨は減らぬだろうて。そもそも今一時こうして居るとも、物語の続き、魂永久にあるかもわからぬわ]