[メイの瞳がエメラルドに輝いたのを見て、ラッセルははっと息を呑んだ。
次の瞬間、軽く振られたクレアの一撃は、塊を二つに増やしていた。
ラッセルは、足元に転がってきた石を拾い上げると、その断面――正確には角を撫でた。途端、指に鋭い痛みが走り、まっすぐな傷が指に刻まれていた]
(……やれやれ。これでまた俺は離されていくな……。彼女の才能は普通じゃない。恐らくあっという間に俺を抜いていく)
!?
[感慨に耽けかけたとき、今度は学園の方角から強いエナジーを感じた。その色に覚えがある]
やれやれ……。このままじゃ本当に俺はあっという間に足元か……。
[そう少し自嘲した]