[自室のベットに腰を下ろし、じっとテーブルの上に置かれたサックスを見つめる。
マンジローはラッセルの案をその程度発言していたというが、ランダムではなく、確定的に落とせる分、自分の方が手堅いと思っているからだ。
しかも、マンジローの先ほどの暴走から、メイに危険が及ぶ可能性も高いだろう]
あの手は、自分の身を守るときに真の力を発揮するか。
[生物としての本能か。それは正しいと思える。だが、彼はメイだけは守り続けたかった。たとえ自分を失おうとも、彼女が笑顔でいるのなら、人狼と同じく人として修羅になるのも厭わない――]