は………んっ。
[頬の血を舐めとられ、潤んだ視線を喰児へと。]
あらあら、ではわたくしも加勢致しましょうか。
わたくしに石の飛礫を投げたのはどなた?
ああ……貴方様ですか。
[カラコロと歩み寄り、飛礫を持った妖しの身体をそっと抱く。己の掌をゆるりと胸から腹へ、そして相手の膨らむ場所へと滑らせる。]
嗚呼……いやだ、いやだ。
[紅の唇を、飛礫を持った妖しの唇に重ねる。くちゅくちゅと唾液を吸い取り、嫌がる舌を絡ませ転がす。唾液で溶けた紅を舌で押し込むと、唇を放し、耳元で囁く。]
嗚呼、貴方……
『愛しております』
[次の瞬間、遥月の目の前に居た妖しは、ずぶずぶと黒く腐り落ちた。]