……ふぅ。
[考えてみれば、最終選抜が始まってから全員が一同に会したのは初めてだというのに。この様子ではさほど有意義な話は行えないだろう。
最初の時に召集に応じなかった私に、責任の大半があるとは分かっていたけれど。内心の嘆息は抑えきれなかった]
……ブリッグス教官。飼い主がいらしたのでしたら、この状況も収束しそうですね。ケイジなり私室なりに、早急に戻して下さるようお願いしますわ。
[硬い口調でそう言うと、私はテーブルからプリンの皿を取った。教官としての彼の人格はともかく、菓子作りの技術に関しては十分に信頼していたから*だった*]