>>84[タルトや紅茶にも手を付けず、ただ紫色や琥珀色を眺めていた。ラッセルにきっと顔を上げ、何か相手を否定する、非難する言葉を言おうとするが――思いつかない]強いな…お前。[いつものように笑おうとする顔で、溜息と共に呟く]お前が残ってる理由、何となくわかる気がするよ。いない方が良かったのかもな…友達なんて。[笑いながら振り向いて、泣きそうな顔のコーネリアスの頭を撫でることを、もうしない。心が凍りそうだった。いつも助けてやったり守ってやっているつもりでいて、精神的には逆だったのかもしれない]