…そう言うなって、メイ。
[包帯を巻かれた腕を庇い壁に寄りかかりながら立つメイの様子に、座ることを身振りで勧めながら]
学園長はああ仰るが、まだ何も起きてないのに…
本当に人狼ってのが入り込んだのか、分かったもんじゃない。
[いい奴と評してくれたグレンに照れながら、場に居る一人一人の顔を見回す。グレンの疑心を知る由もなく]
うん。つい最近知り合ったばかりの俺にだって、誰かが人狼に成り代わられてるなんて思えないしな。
だいたい本当に人狼が入り込んだとして、それが君らが後をつけられたとか、そういうせいとも限らんだろ。