[とん、と『彼』が封じられた皆の集まる場に現れたとき、『彼』は既に実体を伴っていた]「…さて、と。皆、今から扉を開ける。 動けない怪我人は何人居る?」[腕を組み、首を傾げ。――なんとなーく、疲れた顔付きで]