![]() | 流れ者 ギルバート [ 威日呼は、川辺で遊ぶ二人を見守っていた。 その二人の姿に、子供の頃に妹のさやを連れ遊んだ事を胸に思い出しながら。 ――やがて、日も暮れて。 茜の色に染まった空に徐々に夜の帳が降りようとし始めて来た頃、威日呼は立ち上がり二人の下へ近付いた。] 紅姫、漣。 お前達は此れから如何する? それぞれに親元へ戻るか? もし、お前達が都へ戻る事を望まぬなら……俺の生まれ育った里へと来るか? 野に獣を追い、土を耕す暮らしだ。それは、柵に囚われる事のない、しかし、都で育ったお前達には厳しい暮らしであろう。 [ 威日呼は問うて、二人の答えを待った。 その間にも夜の帳は落ち、辺りは闇に包まれていた。 紅姫と漣。二人は同じ答えを威日呼に返した。 星が瞬き、月が照らす空の下。 其の一時の出来事。] |
(375)2005/10/04 00:47:53 |
![]() | 酒場の看板娘 ローズマリー >>379 o○(異性と恋愛しているのをまだ見たことがないのだが…汗) |
(389)2005/10/04 01:03:23 |