![]() | 村長の妻 エレノア イザベラはまた大声で笑った。 「わっはっは。まあそういうことですヨ。その体つき、マンジロー先生もワタシが鍛えなおせばある程度は強くなるんじゃないかなと思いまして」 その台詞が、マンジローにはカチンと来た。 「失礼デスガ、あなたの言うstrongとはbare knuckleだけですか?foolishに殴りあうだけの」 「わっはっは。何を言い出すかと思えば。肉体が強ければそれで充分です。馬鹿も賢いも無いでしょう?」 「Oh、やはりそういうfoolishな考えでしたか。ワタシのcountryではこう言う言葉があります。『柔よく剛を制す』powerが全てと思っているとワタシみたいな弱いpersonに足元を掬われマスヨ?」 |
(166)2005/05/28 02:48:39 |
![]() | 村長の妻 エレノア 「ふぅ・・・大変な事になってしまいマシタ・・・」 「マンジロー先生、やってしまわれましたわね」 いつのまにか後ろに立っていたエレノア学長が、頭を押さえながら言った。 「Wow!Eleanor学長!どうもすみませんこんないざこざを・・・」 「いざこざでは済みませんよ・・・先生はイザベラ先生をよく知らないからあんなことが出来るのです」 「一体どういう事デスカ?」 「彼女はイノクマ流ju-jutuの後継者、別名『人狼殺しのイザベラ』です。彼女の道場に押し入った道場破りは、皆再起不能になるまで叩きのめされています。校庭の土の上でなんて戦ったら、先生大怪我じゃ済まされませんよ?」 |
(168)2005/05/28 02:49:15 |
![]() | 村長の妻 エレノア イザベラが意識を取り戻すと、そこは大学の医務室のベッドの上だった。 「大丈夫デスカ?Isabella先生。地獄車はvery dangerousな技でしたから心配です」 「ちょっと体中が痛みますが・・・大丈夫です。それよりマンジロー先生・・・」 「Ohそうデスネ。ワタシがなぜ地獄車を使えたのか?それがquestionデスネ?」 マンジローの問いに、彼女はこくりと頷く。 「イノクマ流の歴史は古いデス。そしてイノクマ流は様々な亜系に分かれマシタ。ワタシが地獄車を知っていた理由、それは・・・ワタシがイノクマ流古武術の継承者ダカラデス」 「そうですか・・・イノクマ流の古武術・・・勝てないわけですネ」 「No、ワタシも危ない所デシタ。でもこれで安心シマシタ」 マンジローはにっこりと笑うと、首から下げた白いザリガニペンダントを見せて言った。 「ワタシはあなたの用心棒になれマス」 |
(177)2005/05/28 02:55:31 |