![]() | 修道女 ステラ …あっと、脱線したね、ごめんごめんっ。 で、あー、うん、悩んでるみたいだけどね…… 結論から言うと、「彼」のところへ行くべきだと思います。うん。 あ、驚いた?驚いてるね?あっさり、みたいな。 僕、軽っ、みたいな? はっはっは。 僕ね、何気に世界中に彼女がいるし、誰かを想ってる女性を引き止めるようなことって、したくないの。 現世じゃフェミニストっていうのかな?それなのです。えっへん。 大体ね、無期誓願者って、なかなかなれないでしょ? それ、なんでか知ってる? わからない?ん〜、そうだろうなぁ…… 経験が足りないとか何とか言って、なかなかなれない無期誓願者だけど、ホントは……あれはね、僕よりも優先すべき運命の人に巡り合えた幸運な女性に、神(僕のことだけどね)の存在が枷にならないようにって思って、僕が世界をちょこっと「操作」して作ったルールなの。 |
(614)2006/06/03 14:52:07 |
![]() | 修道女 ステラ [神はしゃべり続ける] ステラさん、君、無期誓願者じゃないよね? ずっと、見てたよ。 村の人達には最近までばれてなかったみたいだけど、この僕はごまかせない。 君が、ステラさんが悩んでいたこと、僕にはわかってます。 僕の存在だけでなく、病気のこともあって、無理やり諦めようと考えていたこと、知ってます。 大丈夫。僕は、ステラさんの味方です。 一生懸命恋をするあなたの、味方です。 …ってことで、ホントはいけないんだけど、ちょっと応援しちゃってます。わかる?ステラさん? …あのね、忘れてるかもしれないけど、ステラさんは病気ではもう死にません。愛しの彼と、その理由では離れ離れにはなりません。 彼を想い続けるうちは「こちらの世界」に留まれるよう「ルール」を「変更」しておきました。 これが、僕の意思です。 |
(615)2006/06/03 14:53:44 |
![]() | 踊り子 キャロル [心地よい風に身を震わせ、重い目蓋をこじ開ける] ……ここは? [どこにいるのかはよく分からない。ただ、マンジローが傍で目を瞑っていることに安堵したように息を吐く] ……行かないで……くれたんだぁ…… [嬉しさ半分、悲しさ半分で呟く。 縛り付けていることは知っていた。キャロルが狼に襲撃されたことを誰よりも気にしていたことを……] 気に病まないで…? [そう呟き、優しくマンジローの髪の毛に触れる。 本当はもっと告げたい言葉はある。だけど、今のマンジローにこの言葉を告げたら、承諾以外に選択肢が残っていないのではないだろうか? 悔恨の情だけで、受け入れて欲しくない。 綺麗事を言うなら、そんな気分である。だが、キャロルの内心はそこまで綺麗じゃない。悔恨の情でも受け入れてくれるなら……そう思っていないわけではない。 自身の醜さに小さくため息をついた。] |
(621)2006/06/03 18:38:52 |
![]() | 踊り子 キャロル [マンジローの長い髪の毛を手で弄び、どうしたらいいものか決めかねて困ったように笑む。 何も言わずに、この場を去った方がマンジローにとっては幸せなのではないだろうか?そう思う。 だが、何も言わずに去ってしまったら、きっとマンジローはずっと後悔し続ける。それはとても心苦しい] ……好きなの……大好きなの…… [ぽたり…ぽたりと大粒の涙が溢れ出し、マンジローの頬を濡らす。 マンジローと出会ってから、ずっと髪の毛を伸ばし続けた。それが正しい風習かどうかは知らないが、マンジローの国では女性の髪の毛はとても重要なものらしい。 恋心を映すかのように伸ばし、恋心を失うと同時に切る。確かそんな風習であったような気がする。 気付いてなどくれなくても、キャロルはずっと伸ばし続けた。マンジローを想って伸ばし続けた。 肩くらいの長さだったキャロルの髪の毛は、今では結い上げられるほどになっていた。 髪の毛の長さとは反して、キャロルとマンジローの距離はあの頃と一歩たりとも近づいてはいないのだろうけれども……] |
(622)2006/06/03 19:50:19 |
![]() | 踊り子 キャロル はぁ…… [重々しくため息をついてみる。あまりにも重くて押し潰されそうだと思った] ……だめだなぁ… [後ろ向きになって、悲観して、涙を流して…… 相変わらず弱い自分自身が嫌いだった。明るく振舞って、気丈に振舞って、そう見える外見から、そうするのが当然とばかりに頑張ってきたけれども、やっぱり弱い] ……踊ってこよ…… [少しだけ考え込むと、名残惜しそうにマンジローの髪の毛から手を放し、少し離れた場所で踊り始めた。 踊っていると少しは強くなれる気がしたから……否、踊っている間は何も考えなくて済むから…と言った方が正しいのだろうか。嫌なことがあった時、不安な時、どうしようもない時は常に踊っていた。踊ることで後ろ向きな考えに捕らわれないように何も考えないようにしていた。 今日も今日とて例外なく、キャロルは1人静かに*舞った*] |
(623)2006/06/03 20:00:43 |
![]() | 酒場の看板娘 ローズマリー [まどろみから抜けるようにだるさが残る身体を動かせば、 視点が定まらないままぼんやりと部屋を見回す。 自分の部屋でない事を確認すると、そう、あのまま――― 手繰り寄せるように昨日の事を思い返すように頭の中で反芻する。 よろりと上体だけ身体を起こせば、 カーテン越しからでも解るほど夕日が差し込んでいた。 眩しさに目を細めつつ隣で眠るケネスの頬を撫で、口付けする。 未だ起きる気配がないと解るとベッドからするりと抜け出し、 シャワールームへと向かった。 ***** 濡れた髪の水分を粗方拭き取り床に落ちていた服を拾い、身に付ける。 後で着替えを…と思いつつベッドへと目を向ければ相も変わらず眠りこけるケネスの姿が] …起きないの? |
(634)2006/06/03 22:13:25 |
![]() | 酒場の看板娘 ローズマリー [唇を摘んで玩んでみる。 いやいやと言いたげに唸ればごろりとそっぽを向かれてしまう。 毛布を引き剥がせば外気の変化に気がついたのか、 しぶしぶ起き上がった所を半ば強引にシャワールームへと押し込んだ。 キッチンへと向かう。 貯蔵庫を漁れば本当に簡単な物しか作れそうに無く、 軽食という事で卵とハムのサンドイッチを作る事にする。 自分の家ならもう少し良い物が作れるのに…等と思いながら。 シャワールームから出てくるケネスに食べるように促せば、 寝起きは食べたくないんだとあっさり言われる] もう…作ってくれる人が要るだけ、光栄に思いなさい? 半ばねじ込むように口の中に放り込めば観念したのか、 参ったなと言いたげな顔と大きな溜息に、私はただただ笑うだけで。 ―夕日はオレンジから薄いブルーへと変わる。 夜に姿を変えていくのを眺めながら] |
(635)2006/06/03 22:14:38 |
![]() | 冒険家 ナサニエル [二客のグラスに氷を放り、片方にはココナッツミルクとパイナップルジュースを注ぎステアして、片方にはライムジュースやらジンジャーエールやらを注いでステアする。 カウンタにドライ・ジン、コアントローのボトルを並べ、レモンを二つに切ってスクイザでジュースを搾る。 ひょいとシェイカーを手に取れば、軽く放り上げてみたりくるくると手の中で弄び、氷を放り込んでいつも通り目分量で各材料を注ぎ、軽やかな動作で流れるようにシェイカーを振る。 カウンタを潜ればグラスを持ったまま入ってきたケネスとローズに気付き] 待ってたよ、遅かったじゃない。 [いつものあどけない笑みを浮かべればニーナとヴィンスの席にグラスを置いて] バージン・チチとサラトガ・クーラーね。 [ステラの前にすぃとホワイト・レディのグラスを置いて] お待たせ、少しニーナ達と飲んで待っててね? [ぽむりと頭を撫でた] |
(654)2006/06/03 23:17:57 |