人狼審問

・・・おい。
アーヴァイン。


おまえ・・・人の話を全然、まったく、すこっしも、聞いてないだろ？

私がお前に言ったのは。


｢昼更新村は、人が集まりにくい｣から。
｢洞窟を使って村おこしするアイディアを募集する｣ため・・・に人を呼べといったんだ。


なんで｢人狼騒ぎ｣になっとんだ？

なに？
｢ホントに人狼騒ぎがある｣ぅ？

あぁ？　
｢隣村から早馬もきてる｣だぁ？

ほっとけ！！！
そんな噂。

この村の｢村おこし｣の方が、およそ800倍（当社比）くらい重要だ。


とりあえず、人が集まってくるまで洞窟を探検するぞ。

来い。アーヴァイン！！！

♪村長アーノルドはぁ〜　洞窟にぃ　はぁ〜いるぅ。♪
♪自警団長とぉ〜、照明さんのぉ〜、後にぃ、はぁ〜いるぅ♪

[洞窟の奥から、村長とアーヴァインの声が微かに聞こえてくる。]


｢アーヴァイン！　何だ、そのピッカピカの白骨は？　作り物なのが、見え見えだろぉ〜がぁ？　ああっ？｣
｢なにぃ？　秘境の洞窟探検のイメージでって言ったのは村長ですぅ・・・・・だとぉ？｣
｢そ　ん　な　こ　と　を　い　う　のは・・・・・・・この口かぁぁぁ！？｣




[・・・・村おこしは、難航しているようだった。]

［洞窟から、村長とアーヴァインの声が微かに聞こえる。］


「アーヴァイン？その・・・サソリ（本物）と毒クモ（本物）は何に使うつもりかなぁ？」
「ふんふん。たしかに秘境の洞窟探検で出会いそうだね。」
「で・・・サソリ・毒クモを洞窟に放すと。本物だから・・・白骨と違ってリアリティ満点だと。」


「いいアィデアだな。アーヴァイン♪」
「・・・・・・なんて言うわけないじゃろぉがぁーーー！！！！！」

おいーっす、アーヴァイン！
ほら、さっき頼まれたヤツ持って来たぞ。

[...は白骨の入った袋を担いでやって来た]

いやいや、墓守の目を盗んで持ってくるのはなかなか大変だったよ。でもそのおかげでこのとおり！新鮮！獲れたてぴちぴち！な白骨が手に入ったぞ。

なぁ、早くお小遣いくれよ。

［ソフィーは、おさかな天国の節を歌いながら現れた］

取材取材取材〜
しゅざいーにーきたぁけどー
現場現場げんーばー
なんにぃもーないーのよ〜

［足下に転がっていた白骨を拾い、興味なさそうに投げた］

はじめまして・・・

よろしゅう。頼みます＾＾

［洞窟から、村長とアーヴァインの声が微かに聞こえる。］



「アーヴァイン？洞窟の外で人の気配がしてないか？」
「・・・なに？お前も、そう思ってた？たまには二人の意見が合うことがあるんだな。」
「これは・・・・私の村おこし策が早くも効果を発揮して、外に観光客が集まっているに違いないな♪」
「・・・・・なにぃ？宣伝もしないうちから観光客が来るわけない・・・だぁ？」

ここならゆっくり本が読めると思ったのに・・・
また村長さんが騒いでるのね・・・

この世にこんな恐ろしいものがあったら怖いよ
あったら怖い
あったら怖い

千手観音の往復びんたなんてあったら恐ろしいわね。

阿修羅の鏡を見てのにらめっこもこわいですよー

…全く。何に使うかと思えば村おこしの演出ですか?
ま、元々身元不明の遺体だから僕の知ったこっちゃないですけど。
元々険しく切り立った崖と洞窟しかないのに、何かありそうって冒険者気取りでやって来る方が悪いですよ(薄笑い)。

身元のはっきりしている遺体まで掘り起こさないで下さいよ。ルーサー牧師に僕が怒られるんですから。

…ま、これなら適当に使われてもいい連中のだな。
悪いが、化けて出るならリックの方にしてくれよ。
僕は一応それなりに礼を尽くして葬ったんだからさ。あの子が掘り起こす前にね。

さて、村長たちが洞窟から戻って来るまで、ここでお茶でも飲んでいようかな…

えへへ♪

リックから、アーヴァインさんがなんか面白いことしてるよ、って聞いてきたのーv

んん？
アーヴァインさんじゃなくて、村長さんだったかな？

あ、ユージーンさん、こんばんは♪（ぺこり）

うちのリックが、また何か悪戯した？
ごめんなさ〜い。

村おこしに必要なのは、やっぱりこれでしょう？

新開発の洞窟まんじゅうと洞窟ダンゴ！
洞窟マークのキーホルダーとオリジナルキャラクター、洞窟コウモリのドー君人形（ちょっと村長似）よ。
仕入れ値は要相談で♪

ひとりで洞窟に入っていくのは怖いから、誰か来たら一緒に行ってみようっと。

またあとで来るねー♪

あ、レベッカさんもこんばんは、なの♪

すれ違いでごめんねー。

またね、ウェンディ。
私もまた、後で来るわ。

これじゃ本も読めないわ・・・
家の方が落ち着きそうね・・・

ようやくたどり着いた