人狼審問

人狼か。
旅の空で噂を耳にしたことはあったが、物騒な話しであるな。

ところで、この村にはアーヴァインという豪の者が居ると聞き及んだ。
是非とも一度手合わせ願いたいものだな。

ふふふ。

ふ・・・っ

どれ、少し身体を動かして参るか。
日々是精進だ。

やぁ☆俺、みんなのアイドル、ギルバートだよ☆
今日はこの村にコンサートにやってきたんだ☆
皆、応援、よろしくねっ☆

[...は床に着かんばかりの長いハチマキをして、きらびやかな衣装をまとい、ローラースケートを履いて、手にはテープレコーダー付のマイクを握り締め、無駄に胡散臭い笑顔を振りまいている]

やれやれ。
陰気臭い村だ事だねぇ。

マンジローとかいう奴は流れの剣士かい？
アタイは旅をしてるカミーラって女さ。まあ名前なんてどうだっていい。
アタイはここで飯と宿さえとれりゃいいし、アンタとはすぐにお別れするだろうからね。

っと、あからさまに胡散臭い男が来たね。

やぁ！そこのキミ☆
そこの黒髪のミステリアスなキミだよ☆
よろしくねっ☆

ふふっ。
僕が魅力的で見とれちゃうのもわかるけど、そんなに見つめられたら、てれちゃうなぁ☆（もじくさもじくさ☆

フン。ギルバートね。
アタイはさっき言ったようにカミーラって女さ。
それ以上は聞かない方が身の為。

まあ暫くの間、宜しくたのむよ。

ふ。
何を言ってるんだい、このお調子者は。

しかし男の癖になよなよしてるねぇ。
マンジローやアーヴァインとは全く違う。

[カミーラはラメ入りの衣装を捲ったりしている]

いてっ☆
もう、痛いなぁ！
あ、さては愛情の裏返しだなっ？
カミカミの気持ちは、僕には痛いほどわかるよ！
でも、僕はみんなのギルバートだからね？嫉妬しちゃダメだよ☆

なよなよ？
僕のいったいどこがなよなよしてるんだい？
僕はいつだって、元気いっぱい！みんなの太陽ギルバートさっ☆

やれやれ。
自惚れもそこまでいくと拍手をしたくなるものだ。
アタイの気持ちが分かるだって？笑わせてくれる。

嫉妬なんかしないさ。
まあギルみたいなやつは、セシリアやシャロ辺りが好きそうだねぇ。アタイはもっと強い男が好きなものでね。

おっと、レッスンの時間だ！
じゃ、また後で会おう！ステキなカミカミ☆

[...はローラースケートをガーガー言わせながら、とりあえず去っていった]

おや。
なよなよしてる事を教えてやろうと足払いなり1本背負いなりしてあげようと思ったのに。

けど、なかなか愉快な男だね。
また後で会える事を楽しみにしてるよ、ギル。

お前らを全員パンダにしてくれるわ！

あ〜な〜た〜の〜た〜め〜に〜

ご奉仕するにゃんにゃん♪

エー、今私は人狼がいるんじゃないかと言う噂の村に来ています。果たして本当に人狼はいるんでしょうか？
って言うか、いたらあたし速攻逃げるわよ？

あ、メイドさんがいますね。
ちょっとインタビューしてみます。
あの〜……
人狼がいるって言う噂を聞いたんですけど……
何か知りませんか？

……仕事したくね…

……正月ボケが抜けてないのに穴なんて掘ってられないって話ですよ…

はぁ……

新年早々穴掘る仕事なんてやってられませんよ……

はぁ……

穴はいいね〜
とても落ち着くよ……

んもー！
正月早々書庫の片づけをしていたらこんな時間。

ちゃんと去年のうちに大掃除しておけば良かった…。

うわーん！
どうしてこんなところに落とし穴がっ！！

困ったなぁ…。やっぱりこれユージーンさんの仕業よね。どうしたものかなー。

まあ書庫の掃除はほとんど終わったからいっか。

本と一緒に落ちたから、読書していればしばらく時間は潰せそうだし。朝になったら誰か気付いて助けてくれるよね。

手許にある本は3冊。
「よくわかる！簡単・毒殺マニュアル――毒物の入手から証拠隠滅まで簡単図解☆」
「美しい完全犯罪の世界」
「BOMB☆カーニバル――連続爆弾魔の一日」
どれから読もうかな〜♪

ふう・・・
やっとついたか。

ん？
・・・落とし穴か？
誰がこんなものをしかけたんだ？

おい、嬢ちゃん。大丈夫か？
今引っ張り上げてやるから俺の手につかまれ。

よし、もう大丈夫だ。
嬢ちゃん、これからは足元に気をつけて歩くんだぞ。

わあ！すみません！助けて下さってありがとうございました。

ん〜。やっぱり外の方が明るくて本が読み易そう。皆さん集まるまで、もうしばらく読書しようっと。

っと。嬢ちゃんは無事に帰ったみたいだな。
しかし一体誰がこんなもん作ったんだ？
まぁいい。とりあえず埋めておこう。

こんにちは、皆様お集まりのようですね。

アーヴァインさんによばれてきたのですが・・・

いらっしゃいませんね・・・

いったい何事で・・・・・

ずぼっ！
[ニーナは２つ目の落とし穴に落ちた！]

はれひれほれはれ・・・・

[ニーナは落とし穴の中で頭を打って気絶している]

・・・まだあったのか。
この分だとまだ十くらい残ってそうだな。
おい、大丈夫か？

はれひれほれはれ・・・・

あい、だいろ〜ぶれす〜

ひれはれ・・・

これはありがとうございました。

・・・はて、貴方は？
この村の方ではありませんよね？

ああ、今日こちらについたところだ。
ナサニエルという。しばらくはここにいると思う。
なにかあったらよろしく頼むよ。

それにしてもこの村はなんでこんなに落し穴があるんだ？

お友達に会いにきたワン！